京都市の公立高校比較【北稜高校・鴨沂高校・紫野高校】

今回は京都市にあり、左京区・北区から通うことを検討することの多い、北稜高校・鴨沂高校・紫野高校を徹底比較していきます。

この記事を書いているのは?

カジきた先生

京都で小中学生向けの超少人数学習塾「カジきたラボ」幼児教育「カジきっず」を創業した現役講師であり経営者。1児の父でもあり、教育現場と子育ての両面から自ら学ぶ子を育てる教育を追求している。

小中学生へ向けた授業動画やお母さんへ向けたお役立ち動画をアップしたYouTubeは動画数1000本以上、毎月2万回以上の再生回数を超える。

カジきたです
YouTubeでも情報発信をしています

今回紹介している3校は運営している学習塾「カジきたラボ」で合格者を複数輩出し、生徒として通ってもらっている際に生徒から聞いた情報もあるので、ネットで出回っている話と異なる場合もあるかも知れません。

目次

親御さんの世代とは変わった高校入試制度

高校受験をされるご家庭が戸惑われるのが、京都の高校受験制度です。

親御さんも京都の出身ですと尚更、自分たちの頃と制度が大きく変わっていてわからないということも。

ひと昔前は最寄りのバス停で受けることのできる高校が決められていた

親御さんの世代では、京都市内4つの通学圏があり、公立高校のⅠ類はおよそオール3くらいの生徒が、公立高校受験をし、合格した際に通う学校が最寄りのバス停で決められていたというものです。(つまり選択できない)

Ⅱ類であっても、各通学圏の中から選択することになりました。

京都出身親御さんには懐かしいお話かも知れません。ですので、各公立高校ごとに大きな差ができずに、どこの学校に行っても中学での通知票が3くらいの子と、賢いクラスの子がいた訳です。

現在は志望できる学校が自由

しかし、今では類型がなくなり、普通科は全て共通のテストで一括での入試になっています。しかも、どの学校でも受けることができるようになったためか、各校の校風も大きく変わりました。

学校のレベルの大きく上下した

一昔前まで、各高校にⅠ類とⅡ類というように進学を目指すクラスと、標準的なクラスの2つで構成されていたものが、今では各学校ごとに特色のある分け方に、あるいは単一類型になっている学校もあるため、学校ごとによく調べる必要があります。

現在は御三家に入っている京都市立西京高校も、親御さん世代では西京商業で全くレベルの高い学校ではありませんでした。そのような現象が、各高校で起こっているため、親御さん当時の知識をそのまま利用することは難しくなっています。

男子・女子校が共学になったり、そもそも学校名が変わったところもあるため、1から調べなおしといってもいいくらいです。変わっていないのは立地くらいのものです。(但し、新設校や京都市立美術工芸高校(旧銅駝)のように移設した学校、開建高校は旧塔南高校でそれ自体も洛陽高校と伏見高校の統合校という学校もあります)

3校の基本情報 紹介

京都市立 紫野高校

京都市立紫野高校はアカデミア科と普通科が設置された高校です。

京都の公立高校としては珍しく、制服は導入されておらず私服となっている点も注目すべきポイントです。

普通科200名、アカデミア科80名の募集が行われました(2024年入試)

アカデミア科

今回特集した3校の中では、唯一の特色科を持つ紫野高校は、英語に力を入れたアカデミア科が有名です。

将来、外国で仕事をしてみたい、英語を使うことに興味があるという人はアカデミア科を目指しても良いでしょう。

ただし、アカデミア科の入試は前期のみで100%の定員を募集するため、中期には設定されておらず、前期に落ちた場合は紫野高校を志望できるのは普通科のみとなります。

進学先は関関同立や国公立などがメインです。

普通科

普通科も他にあげた2校に比べるとハイレベルとなっており、努力をすれば関関同立などへの進学も可能です。

地方国公立への進学も可能ですが、普通科ではほとんどが私立校の進学を目指す生徒になるので、モチベーションの維持をできるように努める必要があるでしょう。

進学先は産近甲龍か関関同立の私立大学か地方国公立がメインです。

学校へのアクセスは公共交通機関が市バスしかないため、電車+市バスで通学もしくは、家から自転車の人が多いです。運動部に所属している人だと、10km位までは自転車で通っている人がいるイメージです。ただ、京都市内でも勾配の激しい場所に立地しているため、変速付きもしくは電動自転車が必須です。

京都府立 鴨沂高校

鴨沂高校は京都の女子高校の名門として、また日本で最初の公立女学校を前身として明治5年に設立された歴史ある学校です。

最近では、リニューアル整備により学校設備も新しくなり、特に水球部などは可動床式の温水地下プールを備えるなど魅力的なものとなっています。

また、入試倍率は京都の公立高校でトップを争う勢いで、同じ偏差値帯の学校では飛び抜けて高い状態が続いています。

進学先は産近龍か立命館・同志社、一部で地方国公立を目指しています。大半が私大に進み、指定校推薦を利用する人も多いです。

最寄り駅は京阪 神宮丸太町駅から徒歩10分、地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩12分、京都市営バス荒神口バス停から徒歩3分となっており、京都市内全域からのアクセスが良いことも人気上昇の要因となっています。

京都府立 北稜高校

北稜高校は京都市北部の岩倉地域にある共学校です。

入試ではコースなどが分かれていませんが、1年ではスタンダードとアドバンスの2コースから、2年生からは英語人文コース・環境理数コース・総合探求コースの3コースから選ぶようになっています。

基本的には関西圏の私立大学への進学、もしくは専門学校への進学が多くなっており、国公立大学への進学者は少ない印象です。京都産業大学・龍谷大学・佛教大学への進学者人数が多くなっています。

指定校推薦を活用して、関大や同志社、龍谷大学、京都産業大学を狙う人も多くいます。人気学部の場合は内申の平均が4.8〜5.0程度必要になるので、普段からよい成績を取るように意識しておきましょう。

近年では、倍率1倍割れが続いていましたが、定員が変更になったことにより、2024年からは1倍を上回る水準になってきました。以前はよほど成績が悪くない限りは入れるというムードになった時期もありましたが、今後あるていどしっかりとした対策が必要と考えたほうが良いでしょう。

アクセスは叡山電鉄 木野駅から徒歩3分、もしくは地下鉄烏丸線国際会館駅から自転車で7分です。ほとんどの生徒さんが自転車で通っているようです。

偏差値(入学の難しさ)の順位は?

紫野・鴨沂・北稜の3校を比較した場合の偏差値の順位はどのようになるでしょうか。

紫野(アカデミア) > 紫野(普通) > 鴨沂 > 北稜

これが現在の偏差値順位です。

2024年度の大阪進研 V模試の偏差値は、

紫野高校(普通科)中期 55

鴨沂高校(普通科)中期 53

北稜高校(普通科)中期 45

となっています。

今年もランキングが入れ替わるような変動はないものと見られています。

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