関西エリアにはたくさんの私立中学がありますが、その中でも、最近注目されているのが大学附属の中高一貫校です。きっと狙っている人も多いでしょう。
関西の私立大学といえば、関関同立として知られる
・関西大学
・関西学院大学
・同志社大学
・立命館大学の4大学ですよね。
今回はその中の立命館大学附属校に注目します。
立命館の系列校は
・立命館中学高等学校
・立命館宇治中学高等学校
・立命館守山中学高等学校
・立命館慶祥中学高等学校
の4校です。
立命館の系列校3つのポイント
立命館の系列校に今回注目したのは3つ点で優れているからです。
1つ目は理系・英語系教育に熱心であること
2つ目は関西一円から通えること
3つ目は教育設備が充実していること
この3つです。
さらに立命館系列校のいいところは、これらを兼ね備えていながら、割に難易度が易しいことです。
今回の動画はこれらについて深掘りして行きます。
0.おトクに関関同立に進学できる
まずは、わりと難易度が易しいことを解説していきます。
関関同立の中でよく比べられる同志社系列の学校と比較していきましょう。
同志社系列ではこの4校があります。
同志社、同志社香里、同志社国際は偏差値50くらい、同志社女子は42です。男の子であれば。偏差値50を目指さなくてはいけません。(偏差値は日能研による)
それに対して立命館系列は立命館中学、立命館宇治、立命館守山のそれぞれで40程度です。
中学受験の偏差値差10は結構なものです。
ですから、わりに難易度が易しいと言えるわけです。※簡単というわけではありません。
そして、内部進学率にも着目してみましょう。
一番低い立命館中学校でも73.6%です。
しかも、中身としては立命館大学以上のレベルの外部校へ進学するために出ているだけであるので、特段低い成績を取らない限りは内部進学できると考えるとよいでしょう。
それでは、立命館附属校の3つのよいポイントを見ていきましょう。
1.理系・英語系教育に熱心
理系の人材や、グローバルで活躍できる人材はこれからの社会に不可欠です。
では、どんな点に注目して理系に強い学校、英語系に強い学校を見極めればいいのか。
その1つが、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とSGH(スーパーグローバルハイスクール)です。
なんだこれは?と思うかもしれません。
SSH指定校
まず、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とは、文部科学省が理数系の教育を重点的に行う学校を指定して、特別な予算を割り当てる制度のことです。
年間で1000万円を超える予算が1校あたりに配分されるので、生徒が学校で取り組む研究活動などがかなり自由度の高いものになります。
私もこの恩恵を受けて、楽しいことをたくさん勉強させていただきました。
SGH指定校
次にSGH(スーパーグローバルハイスクール)は、もちらも文部科学省が国際的に活躍できる人材育成を重点的に行う高校を指定し、これも同じように特別な予算を割り当てるものです。
学校で理系コースや英語コースを設定しているところは多いですが、SSHとSGHは国に認定してもらわないといけないので、理系教育並びに外国語教育が一定の基準を満たしていると考えることができるでしょう。
立命館の附属校は片方もしくは両方を満たしています。
この中で複数の学校が通学圏内にあるという人は、理系教育を重視するのか、グローバル教育を重視するかで選んでも良いでしょう。
2.関西一円から通える
お子さんは合格すると中高6年間学校に通うことになります。立命館の附属校は京都・大阪・滋賀の各府県からアクセスしやすい場所に立地しています。
しかしながら、乗り換え回数が多かったり、距離があると通うのが億劫になってくるでしょう。勉強できる時間も短くなります。
各学校について立地を紹介していくので、あなたのご自宅からはどの学校がいいのかを考えながら見てください。
立命館中学高等学校
1番初めに立命館高校・中学
京都の長岡京市にあり、最寄駅はJR長岡京駅と阪急西山天王山駅です。
JR神戸線・京都線・琵琶湖線・湖西線・阪急沿線から便利です。イメージとしては西は神戸方面から大阪、東は京都市内、滋賀県の近江八幡手前くらいが通学しやすいエリアになるでしょう。
立命館宇治
2番目は立命館宇治です。
最寄駅はJR奈良線新田駅と近鉄京都線の大久保駅です。
イメージとして伏見など京都市南部や京都府南部、奈良県内から通うのであれば一番便利な学校です。近鉄沿線の北は京都から南は天理や大和八木、橿原神宮前くらいであれば通えるのではないかと思います。京田辺や宇治、小倉、向島、城陽エリアなら全くストレスなく通えます。
立命館守山
3番目は立命館守山。
最寄駅はJR守山駅です。新快速が止まるので滋賀県内はもちろん京阪神から大変通いやすいです。西は三宮くらいから東は米原、北は長浜くらいまで通学圏内になります。
新快速が頻繁に高速運転を行ってくれているおかげですね。
ちなみに琵琶湖対岸の堅田からも琵琶湖大橋を渡るバスで通学することができます。
立命館慶祥
最後は番外編の立命館慶祥です。
こちらは北海道の江別市にあるため関西エリアの方は通うことができません。
ちなみに最寄駅は新札幌駅です。
通学が可能なエリアはJR千歳線と函館本線の小樽〜岩見沢、特急に毎日乗りまくれるなら頑張って滝川もいけるかと思います。かなり過酷かと思いますが^^;
市営地下鉄沿線からは全線で通えるでしょう。
提携校4校
さらにこれ以外にも立命館大学に進める提携校というものもあります。
それがこちらの4校です。
これらを含めると南海高野線沿線やJR和歌山線、奈良の五条や和歌山県の紀の川沿いも視野に入ってきます。
お分かりいただけたかと思いますが、関西エリアである程度の人口を抱えている都市からであればほとんどの場所がどこかには通うことができます。
3.教育設備が充実
立命館の附属校はとにかく校舎が綺麗で設備が充実しています。
築年数の浅い校舎、人工芝のグラウンド、大きなホール、1人1台のタブレットやPCといったICT環境は公立校には真似できません。
これについては各学校のホームページや、学校見学会で実際に見に行ってみてください。
■最後に(まとめと未来への希望)
ということで、立命館大学附属校の3つのよい点を紹介しました。
この3点を兼ね備えているにもかかわらず、同志社よりも難易度が優しく、内部進学率も高い。
そして、無視できない就職についても考えてみましょう。
就職も悪くない
大学も立命館に行けば就職も悪くありません。
かなりの人数の卒業生が全国の様々な企業にいるおかげでしょうか。
就職氷河期にあっても、最後まで就職が決まらなかった人は私の知る限りにはいませんでした。(大手志望に固執していた人を除く)
ということで、内部進学に強い中高一貫校 立命館編をお届けいたしました。
詳しくはYouTubeでもお話ししているのでそちらもご覧ください。
それでは、次の授業でお会いしましょう!