集中力アップ × 食べ方
甘いお菓子が集中力を下げる? 勉強前におすすめの軽食まとめ
「勉強の前に甘いものを少し……」は要注意。血糖値が急上昇・急降下すると、ぼんやり・眠気・集中力低下につながります。ここでは理由と、学習前に効く“ゆるやかな糖”の取り方を具体例で解説します。
目次
なぜ甘いお菓子が集中力を下げやすいの?
1. 血糖値の乱高下(スパイク)が起きる
アイスやスナック菓子など精製糖を多く含む食品は、食後の血糖値を一気に押し上げます。すると体はインスリンを大量に分泌し、今度は急降下。この上下動が「だるさ」「眠気」「集中の切れ」を生みます。
2. ドーパミンによる短時間の“やる気”は持続しない
甘味は快感物質ドーパミンを分泌させ、一瞬の高揚感をもたらしますが、効果は短命。切れた反動で集中が続かないことがあります。
3. 自律神経が“リラックス側”に傾く
血糖コントロールが乱れると副交感神経が優位になりやすく、食後の眠気が出ます。勉強直前には不利です。
ポイント要約
- 脳は糖を使うが、急激な上げ下げが問題。
- 空腹×甘いもの=スパイクが起きやすい。
- 低GI+たんぱく質+少量で安定供給を狙う。
集中力を高める食べ方の原則(3つ)
- 原則1 低GIでゆっくり上げる:玄米・オートミール・果物・ナッツ など。
- 原則2 たんぱく質・脂質を組み合わせる:消化吸収が緩やかになり持続。
- 原則3 量は少なめ/開始30分前:満腹でも空腹でも集中しにくい。
保護者の方向けのひと言:
菓子パンやジュースは手早くエネルギー補給できますが、夕方の学習前は避けるほうが無難。代わりの「定番」を家に常備しておくと管理が楽です。
菓子パンやジュースは手早くエネルギー補給できますが、夕方の学習前は避けるほうが無難。代わりの「定番」を家に常備しておくと管理が楽です。
勉強前におすすめの軽食リスト(組み合わせ例つき)
| 分類 | 軽食例 | ポイント |
|---|---|---|
| ナッツ類 | アーモンド/くるみ/カシューナッツ(無塩) | 血糖上昇が緩やか。噛む刺激が覚醒度を高める。 |
| フルーツ | バナナ/りんご/ブルーベリー | 天然の糖+食物繊維でエネルギーが持続。持ち運びも簡単。 |
| たんぱく質 | チーズ/ゆで卵/無糖ヨーグルト | 神経伝達物質の材料に。満足感が高く、食べ過ぎ防止。 |
| 穀物系 | 全粒クラッカー/オートミールバー | ゆっくり分解され、勉強時間帯に安定供給。 |
| 飲み物 | 牛乳/豆乳/麦茶/ルイボスティー | 脱水は集中低下の大敵。ノンカフェイン中心が安心。 |
おすすめの組み合わせ
- バナナ+ナッツ:手軽・散らからない・持続力◎
- 全粒クラッカー+チーズ:30分前の“ちょい食べ”に最適。
- 無糖ヨーグルト+はちみつ少量+ブルーベリー:甘さも満足、腸活にも。
塾前コンビの鉄板
「バナナ+素焼きアーモンド」は在庫管理も簡単で続けやすい。忙しい平日でも再現性が高いメニューです。
どうしても甘いものを食べたいときの工夫
- 空腹時のみで食べない:軽食や食事と一緒に。
- 量は小分けで:個包装チョコ1粒など“ごほうび”運用。
- 自然な甘さを選ぶ:果物/和菓子/黒糖など。
ミニTIP:
「60分集中したら一口」のルールにすると、甘味がモチベーション設計にも役立ちます。
「60分集中したら一口」のルールにすると、甘味がモチベーション設計にも役立ちます。
食べるタイミングと量の目安
理想は勉強開始の30分前に少量。満腹でも空腹でも集中しにくいため、「軽く」「ゆるやかに」エネルギーを入れるのがコツです。
- 軽食量の目安:150〜200kcal程度。
- 部活後→塾のときは:たんぱく質+炭水化物を意識。
- テスト直前は:消化の軽い果物やクラッカーが無難。
よくあるNG
- 菓子パン+清涼飲料水(砂糖×脂質×液体糖でスパイク大)
- 空腹でのチョコ・アイス単独摂取(急上昇ののち急降下)
教室現場からの実感と今日からの実践
カジきたラボの指導現場でも、夕方の間食を整えた生徒ほど集中が持続する実感があります。まずは家に「バナナ」「素焼きナッツ」「全粒クラッカー」を常備して、選択肢を先に決めておくのが成功のコツです。
今日からできるチェックリスト
- 塾に行く30分前に“ちょい食べ”
- 冷蔵庫・棚に定番3種を常備
- 甘味は「ごほうびルール」に
食習慣は学習習慣の土台です。“ゆるやかな糖”と小さな工夫で、集中できる時間を少しずつ延ばしていきましょう。


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