テストと受験勉強のどちらを優先すべきか?中学3年生の賢い勉強法

中学3年生になると、保護者の方もお子さま自身も「定期テスト対策を優先すべきか、それとも入試のための受験勉強を進めるべきか」と悩まれることが増えてきます。

特に高校入試を控えた学年では、どちらに力を入れるかで合否を分けるといっても過言ではありません。

この記事では、学習塾で多くの中学生を指導してきた経験から 「中3の学期ごとの勉強の優先順位」 を整理し、さらに 各都道府県の入試制度と内申点の重要性 についても解説します。

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この記事を書いているのは?

カジきた先生

京都で小中学生向けの超少人数学習塾「カジきたラボ」幼児教育「カジきっず」を創業した現役講師であり経営者。2児の父でもあり、教育現場と子育ての両面から自ら学ぶ子を育てる教育を追求している。

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定期テストと受験対策、どちらも大切そうだけど、どちらを優先すればいいんだろう?

目次

中3の1学期末までは定期テスト対策を最優先で!

まず押さえておきたいのは、中3の1学期末までは定期テスト対策を最優先にすることです。

理由はシンプルで、この時期の定期テスト結果が 内申点 に大きく関わるからです。特に高校入試では、多くの都道府県で中3の成績が内申点として強く反映されます。つまり、1学期から気を抜いてしまうと、その後いくら受験勉強を頑張っても「スタート地点で不利」になってしまうのです。

また、副教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)も定期テストの結果で評価が決まります。主要5教科だけでなく副教科にも取り組む姿勢が、受験全体の合否に直結します。

ポイント

・定期テストの学習計画を早めに立てる

・副教科も必ず勉強する

・提出物やノート点も成績に反映されるため、確実に取り組む

もちろん、中1からの成績が利用される都道府県も多いため、中1から手を抜かないことが理想です。

中3の2学期は「定期テスト対策と受験勉強」を半々に

中3の2学期になると、いよいよ入試が近づいてきます。この時期の勉強の比重は 定期テスト対策:受験勉強=半々 が理想です。

なぜなら、2学期も定期テストの成績は内申点に反映される一方で、実力テストや模試の結果が志望校選びに直結するからです。

  • 定期テストで「内申点」を確保する
  • 実力テストや模試で「学力」を伸ばす

この両立が必要になります。ここで重要なのは「勉強の仕方を切り替える」ことです。

定期テストは学校のワークや授業範囲を徹底的にやり込む必要がありますが、受験勉強は入試過去問や応用問題に取り組む必要があります。つまり、勉強の対象が異なるため、時間配分を意識してバランスを取ることが大切です。

中3の3学期は定期テスト対策は不要

中3の3学期は受験直前。ここまで来ると、定期テスト対策は不要です。

なぜなら、ほとんどの都道府県では 内申点は2学期末まで の成績で決定するからです。3学期の定期テスト結果は、入試の合否に反映されないか、ほとんどわずかしか影響しません。

したがって、この時期は全力で受験勉強に集中することが最優先。過去問演習を中心に、志望校の傾向に合わせた対策を進めるべきです。

例えば:

  • 志望校の過去問を時間を計って解く
  • 苦手分野を徹底的に復習する
  • 英語長文問題の練習を行う

3学期は「最後の追い込み」。定期テストに時間を割くより、入試本番を想定した学習 に集中しましょう。

各都道府県の入試制度と内申点の割合を要チェック!

ここで忘れてはいけないのが、都道府県ごとに内申点の扱いが異なるという点です。

例えば:

  • 東京都:学力検査と内申点が総合的に評価される。都立高校において一般入試では約3割、推薦入試では学校によって内申比率は異なるものの一般入試よりも比重が重くなる。
  • 大阪府:内申点は教科ではなく、学年ごとに比重が変わる。中1:中2:中3=1:1:3。
  • 京都府:内申点の比率が高く、副教科の影響も大きい。受験人数の一番多い中期入試では副教科は倍で扱われる。
  • 愛知県:中3の成績のみが内申点として扱われる。一般入試において学力テスト110点、内申点90点、合計200点。

特に注意したいのは 副教科の比重

一部の地域では、主要5教科よりも副教科の方が点数換算で高くなるケースもあります。これは受験生にとって見落としがちなポイントですが、内申点対策を考えるうえで非常に重要です。

チェックリスト

・住んでいる都道府県の入試制度を調べる

・副教科の内申点がどの程度影響するか確認する

・塾や学校の先生に最新の情報を聞く

情報は2025年9月現在。必ず受験の際は各自で募集要項を熟読し確認してください。

まとめ : 学期ごとに優先順位を変えることが合格への近道!

最後に、この記事の要点を整理します。

  1. 中3の1学期末までは定期テスト対策を最優先
  2. 中3の2学期は定期テストと受験勉強を半々で
  3. 中3の3学期は受験勉強に全力を注ぐ
  4. 内申点の割合や副教科の重要性は地域によって異なるため要確認

受験勉強はもちろん大切ですが、内申点を軽視してしまうと大きな失敗につながります。逆に、計画的に定期テスト対策と受験勉強を切り替えれば、志望校合格への道がぐっと近づきます。

学習塾「カジきたラボ」としても、お子さま一人ひとりの状況に合わせて、 「今、どの勉強を優先すべきか」 を一緒に考え、最適な学習計画を提案しています。

もし「テストと受験勉強のバランスが分からない」「内申点対策をどうすればよいか知りたい」と感じられたら、ぜひお気軽にご相談ください。

受験は情報戦でもあります。受験に向けてアンテナを張り、情報をキャッチしていきましょう!

受験を見据えたご相談もご遠慮なくお問い合わせください。

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