【第1回】なぜ、ノートにめあてを書くことが成績アップに繋がるのか【ノート法】

私たちの運営している「カジきたラボ」では、オリジナルノートを使い、取り組む学習の「めあて」を記入してもらうことにしています。

成績アップの第一歩が「ノートにめあてを書くこと」って本当?

そもそも、うちの子はノートを綺麗に書いてほしい…。

小学生〜中学生のお母さまから寄せられることの多いノートについてのご相談で、効果の出やすい「めあて」を書くことについて、めあてを書くメリットや、めあての書き方、お子さんへの声掛けの仕方についてご紹介していきます。

今回は、「なぜ、ノートにめあてを書くことが成績アップに繋がるのか」を特集します。

著:國立拓治
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そもそも、なぜめあてを書くと成績アップに繋がるの?

それは、多くのお子さんが勉強する目的を理解しないまま学習に取り組んだ結果、記憶に残りにくい状態になっているからなんだ!

カジきたドットコムは、カジきたラボに通ってくれているご家族はもちろん、「全国の子育て世代のお母さま」の力になれることを願い発信しているメディアです。

この記事を書いているのは?

カジきた先生

京都で小中学生向けの超少人数学習塾「カジきたラボ」幼児教育「カジきっず」を創業した現役講師であり経営者。1児の父でもあり、教育現場と子育ての両面から自ら学ぶ子を育てる教育を追求している。

小中学生へ向けた授業動画やお母さんへ向けたお役立ち動画をアップしたYouTubeは動画数1000本以上、毎月2万回以上の再生回数を超える。

カジきたです
YouTubeでも情報発信をしています

それでは、今回も学んでいきましょう!

目次

めあてを書く目的

めあてを書くのは何のためなの?親である私も実はよく分からない…。

こんな声をいただくことも珍しくはなく、また、一昔前まではほとんどの学校でされていなかったため無理もありません。

めあてを書く目的は、ズバリ

取り組むことを頭の中で明確にして、記憶や知識の定着がしやすいようにすること

です。

他にも様々な効果・効用はありますが、一番メインを押さえておけば良いでしょう。

勉強だと分かりにくいですが、スポーツの練習に例えると分かりやすくなります。

例えば、サッカーにしてみると、

「今日はパス回しを上手くするように意識しよう!」

とか、

「シュートで右上を狙って打てるようになろう!」と

意識をした練習をするはずなのです。そうしないと、一体何を練習すればいいか分からないですからね。

適当にボールを蹴ってみる、とりあえず練習試合に参加する。そんなことはないはずです。

しかし、勉強になった途端に目標なしの学習を行なってしまうのです。

早く◯分たたないかなぁ?やとにかく問題◯まで答え写して終わらそう!という考えは目標なしの典型です

勉強もスポーツと同じでめあてを定めることで、勉強1回1回に価値を見出し、記憶や知識の定着が進むというわけです。

めあての書き方

めあてはそもそもいつのタイミングで書くのか、

それは、勉強を始めた時と単元や問題が変わる時です。大問ごとなど、あまりにも頻繁にめあてを書くと、書くこと自体が億劫になるので、継続しにくくなり逆効果です。

そして、めあては一文で書くようにしましょう。

完全にフリーで毎回めあてを考えていると、小学生のお子さんだとかなりの時間を要してしまいます。

〇〇に注意する、や、△△の解き方を覚えているか確かめるといったフォーマットをいくつか持っておき、名前の書き換えだけでとりあえずは書けるようになると良いでしょう。

ただし、「がんばる」や「まちがえない」という具体性ゼロのめあてでは、書く意味自体がなくなるので、個別具体的なことを1つは入れるようにしておきましょう。

めあての書き方は初めから張り切りすぎないことがポイントだよ

より具体化していこう

決まったパターンでのめあてが書けるようになったら、具体性を増して書くようにしていきましょう。

今まで、「◯◯に注意する」だけだったのなら、「〇〇の△△に注意する」と具体的な言葉を増やしていくことが第一歩として良いでしょう。

ただ、小学校低学年など、長い文章を書くことが難しい学年では欲張らず、学年が進んだ時にできることを目標にするに留めるのもありでしょう。

めあてを書くことが辛くなってしまっては元も子もないですからね。

お子さんへの声掛けの仕方

ただでさえ、ノートをちゃんと書かないのに、めあてを書くことなんてできるのかしら…。

お子さんにめあてを書いてもらうコツは、書くたびに褒めてあげること。

基本的に、めあてを書くことは面倒なことなので、褒めてあげるというご褒美があって初めて書き続けてくれます。

もちろん、永久に褒め続けなければいけないわけではなく、半年・1年ほど経って完全に習慣の1つに組み込まれれば、頻度を下げて行っても良いでしょう。

ただし、お母さまの思っている数倍褒めてあげてちょうど良いくらいであることを心得ておいてください。

次にやるべきこと以上に大切といっても過言ではない、やってはいけないことをご紹介します。

完璧を求めない

めあてを書くことは、実はかなり難しいという前提を知っておいてほしいと思います。

なぜなら、

・YES/NOの選択肢ではない

・模範解答がない

・そもそも文章を作ること自体が難しい

ということがあるからです。ですので、初めは「〇〇をがんばる!」や「計算ミスをしないようにする」「見直しをする」といったパッと見、工夫のないようなめあてになりますが、書く習慣をつけることの方が大切なので目を瞑って当てましょう。

ただし、数ヶ月が経ち、めあてを書くことが習慣化しはじめた頃に、「〇〇のどこを特に頑張るのかな?」「どうすれば計算ミスが減るのかも書いてみよう!」と半ば誘導に近いですが、声掛けをしてあげて具体性を高めてみましょう。

ただ、この際にもくれぐれもダメ出しをしないように注意してください。

正解はない

めあてには正解はありません。アドバイスをすることはできても、それは違う!ということは避けなければなりません。

大人から見てそれは違うでしょう!?と思うようなめあてでも、その違いを学習を通してお子さんに気付いてもらうことで更なる成長と、めあてを立てる大切さを積み重ねることができます。

そもそも、一生懸命書いているわけですから、その点だけでも褒めてあげるに値します。

ですから、一言言いたい気持ちはそっとしまっておきましょう。

まとめ

めあてを書く目的と、その方法、注意点を分かってもらえたでしょうか。

まずは、低いハードルで書くこと自体を目的として習慣化していきましょう。

そして、その後に具体性を高めると段階を踏んで取り組むようにしましょう。

ノートには「めあて」の他にも、

・振り返り

・メモ

・始めた時間や終えた時間

など書き込むことで学習の質が向上するものがたくさんあるので、追って紹介していきます!

コツコツとめあてを書く習慣を身につけて、成績アップを身につけよう!

まずは、小さな一歩から!積み重ねが大きな結果に繋がるよ!

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