【第2回】成績アップに繋がる「ふりかえり」【ノート法】

ノートに「ふりかえり」を書くことで、同じ学んだことでもより記憶に残しやすく、理解を進めることができることをご存知でしょうか。

ノートを一工夫するだけで成績が本当にアップするの?

ふりかえりを書くだけでそんな違い出ないでしょ!

実は、「ふりかえり」を書くことが学習効率のアップに重要な理由、ふりかえりの効果的な書き方、親御さんからお子さんへの声掛け、継続するためのコツをご紹介します。

今回は、なぜノートに「ふりかえり」を書くと成績アップに繋がるのかを特集します。

そもそも「ふりかえり」を書くとなぜ成績アップに繋がるの?

それは、人が物事を記憶するメカニズムと関係があるからなんだ!

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この記事を書いているのは?

カジきた先生

京都で小中学生向けの超少人数学習塾「カジきたラボ」幼児教育「カジきっず」を創業した現役講師であり経営者。1児の父でもあり、教育現場と子育ての両面から自ら学ぶ子を育てる教育を追求している。

小中学生へ向けた授業動画やお母さんへ向けたお役立ち動画をアップしたYouTubeは動画数1000本以上、毎月2万回以上の再生回数を超える。

カジきたです
YouTubeでも情報発信をしています

それでは、今回も学んでいきましょう!

目次

「ふりかえり」が成績アップに効く理由

ふりかえりを書くと、なんだか良さそうだけど、何でいいのか知りたい…。

ふりかえりが成績アップに効く理由は、

  • 自分が躓いたポイントに気付ける
  • 学習したことをまとめてる(要約する)ことで頭を整理できる
  • 文字にして書くことで記憶に残りやすくなる

などの代表的な理由があります。

「ふりかえり」の効果的な書き方

ふりかえりを効果的に書くためには、具体的な言葉を1つ以上入れることが大切です。

よくない例として、「次は頑張る」「間違えた」など、どんな時にも差し障りなく書けるようなふりかえりだと効果がありません。

〇〇を間違えたので、次は気をつける。や、△△を新しく学んだ。といったように具体的な言葉を入れるようにしましょう。

それだけだと、まだ具体性が低いような気がするのですが…。

もちろん、慣れてくれば具体性をより上げた書き方をしても良いでしょう。ただし、初めから飛ばしすぎると継続することが難しくなるので要注意です。

声掛けのポイント

「ふりかえり」を書いてもらうには、どのように声掛けしたらいいんだろう?何だか反発されそう…。

声掛けのポイントとしては、「書いていれば内容を問わずに褒める」ことがポイントです。大人から見ると、ポイントがずれているように見えるふりかえりでも、お子さんからすれば、(場合によっては面倒で書きたくもないのに)一生懸命書いた「ふりかえり」です。

そもそもお子さんは書きたくない

親御さんから言われた内容を、面倒でもしっかりとやって、その上で文句(お子さんからすればそう聞こえる)を言われると、二度とやるもんか!となってしまうのです。

ですから、まずは習慣化するために書いてもらったら褒めることを繰り返しましょう。

お子さんによっては、毎度褒められることが鬱陶しいと思われることもありますが、ふりかえりを書いて当たりまえにするためには、「頑張ってるね!」の一言だけでもかけ続けることが重要です。

継続は力なり

ここまで見ていただいて大変恐縮ですが、ふりかえりはテスト範囲の暗記のように即効果の出る学習ではありません。

しかも、お子さんがふりかえりの効果を体感することは稀です。普段の学習の1つに溶け込むことになるので、ふりかえりのお陰で成績アップした!とはならないのです。

しかし、学習スタイルの土台を作るので、全ての教科、全ての範囲、ひいてはテスト前学習だけではなく授業中のノートや、会議での資料まとめなど幅広く活用できる学習法なのです。

継続していくうちにふりかえりの文章がスムーズに思い浮かぶようになる、つまり今回の学習の問題点がどこにあったのか、次どうすればいいのかを自然に思いつくようになるのです。これは、間違いなく成績アップに繋がる大切な一歩なのです。

しかも、小学生から大学受験生までに通用する学習法、それがふりかえりです。

継続するためのコツ

やり始めたのはいいけど、すぐに飽きちゃいそうで心配…。

ふりかえりは続けることで大きな効果を発揮する学習法であることは分かっていただけたと思います。

それでは、どうすれば「ふりかえり」を書き続けてくれるのでしょうか。

それは、継続してもらうために、とにかく書いたら褒めることです。

つまり、親が褒めることを継続しなくてはいけません。

放置しても続けられるお子さんは稀

そして、たまには見てあげること。全く目がないと、継続すること理由がなくなります。

「書いたらあなたの成績が上がるのよ!」という理論はお子さまにはほとんど通用しません。

ノートのように日々積み重ねが必要なものは、塾や家庭教師の先生でも週2・3程度ですから、親御さんという毎日会う人からの声掛けや目線が大切になってきます。

大人でも、「あなたのためのダイエットなのよ!誰から見られていなくても、褒められなくても間食をしない生活を継続しなさい!」と言われてもできませんよね。それと同じです。

まとめ

「ふりかえり」もめあてと同じく、具体的な言葉を1つでもいいので入れて、勉強を終える時、大きな単元やテキストを切り替えるときに書くように習慣化していきましょう。

お母さまも初めから張り切りすぎずに、とにかく書き続けてくれていれば褒めてあげるようにしましょう。「ふりかえり」による成績アップは即効性があるものではないので、継続させることがなにより大切です。

ノートから成績アップを実現していきましょう!

ノートにふりかえりを書くことは、頭の中で学習のまとめをして記憶や理解を進めることに繋がるんだね!

簡単なふりかえりからでいいので、まずは1週間、1ヶ月継続していこうね!

https://kajikita-labo.com/2025/01/28/【第1回】なぜ、ノートにめあてを書くことが成績/
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