近年、より良い学習環境をお子さんに与えてあげようと、中学受験を目指す人が増えてきました。
そして、その波はより低年齢にも押し寄せて、小学校受験も昔より一般的になってきました。
一昔前は、小学校受験といえばお金持ちのお家か、教育熱心なご家庭だけのイメージがあったけど違うのかな?
小学校受験か中学受験かどちらがいいのかとても悩む〜!
こんな声が増えてきました。
今回は、小学校受験と中学受験の違いと、それぞれにおすすめな子のタイプを特集します。
ぼくは小学校受験が向いているのかな?
中学受験を考えていたけど、小学校受験も良さそう…。
それでは、今回も学んでいきましょう!
小学校受験が向いている人
小学校受験が向いているのはこんな人、5選を紹介します!
より良い環境で早くから過ごしてほしい人
より良い環境で小学生という早い時期から学んでほしいという方は、小学校受験を狙うべき人です。
より良い環境とよく言われますが、具体的にどういうことでしょうか?
もちろん、新築できれいな校舎ということが挙げられがちですが、地元公立小学校にはない設備を利用できることが大きなメリットと言えるでしょう。
例えば、蔵書数が多い図書館や、トレンドにもなっているSTEAM教育、最先端のICT機器といったものは公立小学校にはないメリットです。
通える範囲に国私立小学校がある人
家から通える範囲内に受験可能な小学校がある人で、小学校受験に興味がある人は挑戦する価値ありです。
徒歩圏内にある人は相当限定されていますが、公共交通手段を使って30分以内であれば通いやすいためおすすめです。逆に片道1時間を超える通学時間がある場合、勉強や睡眠、自由時間が大きく削られていくので、小学校受験をするメリットよりもデメリットが目立つようになっていきます。
実際に、地元の公立小学校よりも授業内容が応用を含み、難しく、自主勉強の時間を長く取ったり、塾に通ったりして対策しないといけないということがあります。
学校によっては片道60・90・120分を超える通学、居住地域の限定、新幹線通学の禁止などルールがある場合もあるので必ず確認しておきましょう。
金銭的余裕がある人(国公立除く)
金銭的に余裕があり、お子さんによい環境で勉強させてあげたい、中学校以降も受験なしで私立一貫校に通わせてあげたいという人に小学校受験はおすすめです。
国公立の小学校は受験対策が大変と思う方でも、私立小学校を視野に入れればハードルが下がるのでおすすめです。
そのほかにも京都市内で女の子なら京都女子、ノートルダム、聖母女学院などさまざまな選択肢があり、全国のさまざまな都市で同様のことができます。
大学までの一貫教育を期待する人
上にお兄さんやお姉さんがいるお子さんで、以前中・高・大の受験に苦労され、もうあのような苦労はしたくないと考える方にも小学校受験はおすすめです。
中学以上の受験では、学力テストがメインとなるため、塾に通わせ大量の宿題をしなければいけなくなりますが、小学校受験ではそこまでの大量の宿題はありません(一概にはいえませんが)
ですので、今までの受験で苦労した方は、異なるタイプの受験である小学校受験に対しては抵抗が下がることがあります。
しかも、それ以降は一定ラインの成績を保っていれば進学可能です。
地元の小学校に問題がある人
地元の小学校は荒れていると聞くし、いじめられないか心配…。
地元の小学校が荒れていて、いじめられないか、学習をきちんと進められるのか心配な人にも小学校受験はおすすめです。
小学校受験をして入った学校には100%いじめやトラブルがないかと言うとそうではありませんが、小学校受験をして入った学校は、ある水準以上の教育を受けられる家庭、所得が一定以上ある家庭といった条件が加わります。
このことにより、トラブル件数が減る傾向があります。特に治安の良くない地域であればあるほどその差は広がります。
中学受験が向いている人
次に小学校受験ではなく、中学受験が向いている人の特徴を紹介します。
公立中高一貫校に魅力を感じる人
公立中高一貫校の方針や、取り組み内容に魅力を感じている人は中学受験がおすすめです。
おすすめというよりは、その教育を受けようと思うと中学受験をするしかありません。
平成20年頃以降、全国の公立高校に附属中学が一斉に出来始めました。公立高校の中でも比較的レベルが高い学校に併設される傾向があり、授業料も地元中学に通う場合と大差ないため、人気が高く偏差値も高くなります。
学費にあまりお金を掛けたくない人
学費をあまり掛けたくない人に中学受験はおすすめです。
学費をあまり掛けたくないというのは、経済的に苦しいとかではなくとも、ご兄妹がいる、受験が被るため塾代が必要になる、住宅や車に費用がかかる、勉強だけでなく旅行などさまざまな経験をさせてあげたいと理由も含みます。
学校の選択肢を広げたい人
自宅から通うことのできる小学校受験校がない人、理想の小学校がない人は中学受験を選ぶと選択肢が出てくることがあります。
小学校受験では、国公立大学附属くらいしか公立の学校の選択肢がありませんが、中学からであれば、公立高校の附属小学校が選択できるようになるので、選択肢がかなり広がります。
最難関大学を狙う人
最難関大学(東大・京大・医学部)などを狙う人は、中学受験がおすすめです。
大学附属校の場合はその学校に上がることが基本となりやすいため、中学受験をしても最難関大学を目指すことが難しいということも知っておきましょう。
これらは学校のホームページやパンフレット、学校説明会の進学実績をみることにより簡単に確かめることができます。
2つの受験の違い
誰の受験か
小学校受験は親の受験、中学校受験は子の受験とよく言われます。
もちろん、中学受験も親が子どもの学習を管理したり、情報収集したりと親の受験ではあるのですが、受験当日の主体はお子さんです。親同席の面接がある学校もほとんどなく、親が見られているシーンはほぼ無いと言って良いでしょう。
小学校受験は子どもの試験(ペーパーテストや行動観察)もありますが、親御さんに対する面接(面談)が行われます。ですので、いくらお子さんが頑張って結果を残したとしても、お父さんとお母さんが面談でNGな行動・発言を繰り返してしまうと不合格になるので要注意です。
受験生期間の長さ
中学受験は近年小学3年生の3学期から中学受験対策を開始する塾が多くなっています。そして中学受験は小学6年生の1月(地域により多少異なる)なので、約3年が受験期間となります。
一方で小学校受験の場合は、年中さん夏〜秋からの対策が多くなり1年〜1年半です。
ちなみに高校受験や大学受験は1年半〜2年が一般的となるため、中学受験が一番長距離走になります。
取り組み内容
取り組み内容は小学受験と中学受験で全く異なります。
しかし両方とも、高校受験や大学受験とは異なり、幼稚園・小学校で過ごしているだけでは一切身につかない知識を要求されます。
小学受験はお子さんにより、対策なしでも合格することはあり得ますが、中学受験の場合はよほどのことがない限り、中学受験対策をしていないと合格することは出来ません。
中学受験の問題は、小学校で習う内容だけでは全く太刀打ちできないため、塾や家庭教師などの対策が不可欠なのです。しかし、小学校受験においても合格の可能性を上げようとすると、やはり幼児教室に通うことがおすすめです。
リベンジはあり?
リベンジは大いにあり!
小学校受験に落ちてしまったら、中学受験にチャレンジしよう!
そう考えるのはダメでしょうか。
と悩まれている方も多くいます。
小学校受験で落ちたということは、勉強のセンスがないのかな…。なんて思われる方もたまにいるのですが、全くそんなことはありません。
なぜなら、小学校受験と中学受験では見ているポイントが全く違う上に、お子さんの精神的な発達も全く違うからです。
小学校受験で合格しなかった志望校にも、中学で入ることができた人はたくさんいますから、希望する方は諦めずに再チャレンジしていきましょう!
まとめ
今回は小学受験と中学受験のどちらが合っているのか、比較を交えながら記事にしました。
ご家庭の教育方針やお子さまの性格、地理的要件や経済的な状況など、ご家庭によりどちらが合っているかはバラバラです。
迷っている方はまず、小学校についての情報収集や説明会への参加を通して考えを深めていってください。
我が子には小学校受験が良さそう!
6年間の授業料が思ったより高くなって、兄弟も多いからうちは中学受験を狙おう!
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