【中高一貫校】オール5を取るための方法。通知表の内申を上げるには?

中高一貫校に入学して早いもので、もうすぐ学期末という時期に持って帰ってくる通知票。その結果は、お母さまも期待と不安のもと見ることになるのではないでしょうか。中高一貫校では進級時のクラス分けにも使われることがある通知票の成績をどのように上げるのかを今回のテーマでは特集します。

こんにちは、京都の学習塾が発信するメディア『カジきたっこ』です。YouTubeでも学習に役立つ動画をアップしているので、是非ご覧ください( ^ω^ )

この記事を書いているのは?

カジきた先生

京都で小中学生向けの超少人数学習塾「カジきたラボ」幼児教育「カジきっず」を創業した現役講師であり経営者。1児の父でもあり、教育現場と子育ての両面から自ら学ぶ子を育てる教育を追求している。

小中学生へ向けた授業動画やお母さんへ向けたお役立ち動画をアップしたYouTubeは動画数1000本以上、毎月2万回以上の再生回数を超える。

カジきたです
YouTubeでも情報発信をしています

今回は、「中高一貫校で通知表の内申を上げるには? テスト前に取り組むべきポイント」というお話です。

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通知票を見るときの親の心得

学期末になったらお子さんがご自宅へもって帰ってきてくれる通知表。

お子さんは素直に見せてくれているでしょうか?

もしも、お子さんが出すのを渋る場合は、今までに通知票を見た時のリアクションがあまり良くなかった可能性があります。

結構熱心に勉強されているご家庭であったとしても、「5」が並ぶ通知票を期待したものの、実際は「5」が2〜3個、メインは「4」で、不得意教科は「3」という通知票を見ることになります。

そこで、どのような反応をしていますか?

まさか、

こんな成績全然ダメじゃない!とか、もっとあげなくちゃね!という言葉を真っ先に投げかけてはいないでしょうか。

よく勉強ができていた親御さんこそ、「私が中学生の頃はオール5をとっていたのよ!」なんて言いがちです。

親御さんの気持ちはわかりますが、現在の学校の成績の付け方では、「5」が付きにくくなっている学校もあるので、ご自身の時代と現在を同一で図ることはそもそもできません。

また、お母さまは努力の天才だったとしても、お子さまが同じだけの努力を現段階で出来るかもわかりません。

上にあげたような、悪いポイントを指摘するタイプの発言は、お子さんのモチベーションを下げるだけでメリットはほぼありません。頑張るキッカケになることも、親御さんからの指摘ではほとんど見られないのが現実です。

出来るだけ、よいポイントを見つけてそちらを徹底的に褒めてあげましょう。悪いポイントはお子さま自身がわかっているはずです。

通知票をもらったタイミングで指摘するのではなく、テスト勉強の時などに通知票を上げたい教科について、どのように勉強していくかを一緒に相談したり、塾の追加授業を提案したりしてみましょう。

『5』がつく子の特徴

運営する学習塾「カジきたラボ」には様々な成績のお子さんが通っています。

オール3程度の成績からアップさせたいという子から、難関一貫校で学年トップの成績を取り続けている子まで様々です。

毎日の教室での学習を見ているうちに、良い成績をとっている子には共通点があることに気付きました。

それはオール5を取るために必要なことを漏れなく取り組んでいるということです。

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オール5を取るために必要なこと

オール5を取るために必要なことは大きく3つにまとめられます。

1つ目は、学校テスト9割超え。2つ目は提出物は期限を守り雑に取り組まない。3つ目は分からないことは、どんな小さなことも放置しないことです。

学校テストで9割超えを目指すには

まず、通知表の評定を例えば5にしたいのなら、学校の定期テスト(中間・期末・学年末)で90点以上をキープすることが大切です。

できれば、95点以上を維持してください。

一度でも中学生のテストを受けた人はわかると思いますが、これは結構なハードルに見えますよね。

実際、中学校のテストは問題数が多く、配点が高い文章題から計算問題のような簡単なものまで、かなり高速で解いても時間ギリギリになることは珍しくないです。

先生によっては100点阻止問題というものを盛り込み、意地でも高得点を取らせないようにしているとか。

絶対評価って聞いたけど、それでも5が付かないのはナゼ?

昔とは違って、成績を付けるときは相対評価から、絶対評価に変わってきました。クラスの中で上位何人は5、その下何人は4というように決まっているのが「相対評価」で、人数の枠組みがなく、担任の先生の裁量で成績を付けられるのが、「絶対評価」です。

先生もみんな『5』にしたいけど、現実的にムリ!

しかし、現実問題先生は学年や学校での均衡を取るために、ほぼ「相対評価」になっていることも珍しくありません。

考えてみてほしいのですが、先生が気に入ったクラスだからと言ってほとんど全員オール5にすることはあり得ますか?

あったところで、他のクラスや学校の先生、生徒さんは不平等だと言い出して、大問題になりますね。

通知票の作られ方

そこで、成績を付けるために大まかなルールがあるのですが、まず第一は定期テスト。ですから、90点、できれば95点以上取っておくことが大切なんです。そして、第二に提出物です。こちらも明確な記録として残せるので、忘れた回数がある人、完成度が雑だったり、答え合わせが必要なのにしていなかったりする人から5の候補生から落とされていきます。

これでも、きわどいところで競って、通知表を一段階下げたいと思った先生はどこを見るんでしょうか。

テスト以外で成績が付くのが学校の通知表

テストの点数も同じ、なのにあの子は「5」で私は「4」ということはよく起こります。

原因はどこにあると思いますか? 実は、授業態度です。授業態度は感心・意欲・態度とも言われ、発表や授業以外での掃除などの活動も入ってくると思っていいでしょう。

先生のお手伝いを率先したりする子は高くなり、浮いて行動したり、発表に意欲的でない、ましてや授業中におしゃべりをしている子はどんどん通知表の成績が下げられます。

文字のきれいさも入ってきますね。国語以外の教科でも、字が汚いとやる気がないとみなされかねません。

授業態度は数値ではなく、先生の感覚というざっくりとしたもので決められるある意味神の手なんです。

成績をあと何人か下げたいなと思ったら、授業態度が悪い人から下げられます。 あと、成績がいい子でも、音楽や図工などの副教科をいい加減にやっている子はもったいないです。

中学校は多くの学校では担任がすべての教科を見ている訳ではないので、その子自体の印象が悪くなっていても、個人懇談などで担任の先生に聞いても分からないことがあることも要注意。

授業態度を上げるウルトラC

授業態度を上げるには、授業中の態度が大切だと書きましたが、大幅に態度を上げる方法が1つあります。

それは、先生に質問することです。できれば、授業中に質問するのではなく、授業後や放課後に質問にいくことが先生から目立ち、他の生徒からは目立たないためおすすめです。

小さな分からないところを置いておくのではなく、先生に質問する。

分からないところがなくなり、テストの点数が上がるだけでなく、

先生から一生懸命に取り組んでいる生徒であると印象を残せる一石二鳥の手段なのです。

通知表の成績が上がことによるメリット

通知表の成績がよくなったらめっちゃうれしい!学期末に通知表をもらうのが楽しみになる!のはもちろんですがそれ以外にもいいことがあります。

一番大きいのは、進学に影響することがあることです。まず、推薦を受ける際に志望校で受けることができやすいということです!

推薦を受ければ、入試の時期が早く、他のクラスメイトよりも早く受験戦争を抜けることができますし、一般の入試よりハードルが低いところで合格を勝ち取ることもできることが多いです。

志望校に推薦で行ければ最高ですね。仮に一般での入試になったとしても、ここまでやりきっている人は一般で受かります。

オール5を取るために必要な3つの行動

学校の成績を上げようとするのなら、下の3つを実践しましょう^_^

  1. 定期テストは9割を取り続ける
  2. 提出物はかならず期限までに出す
  3. 分からなことはどんな小さなことも解決する。先生に質問すれば関心・意欲・態度も上がり一石二鳥

なんだかんだ言って、結局は人間だから。

結局は先生も人の子ですから、一般的にいういい子、先生の授業を一緒に進めてくれるような子をいい成績にしてしまいます。お母さま自身が学校の先生になったとして、自分だったらどうするかを考えてください!どうですか?

学校のテストではもちろんいい点数を取る、それに加えて授業態度・先生への質問を見直していきましょう。

完璧な超人を目指すようなアドバイスになってしまいましたが、オール5を目指すというのはそういうことです。

学校での評価を変えるために、お母さまだけでなくお父さまなどご家族みんなで協力していきましょう。

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