獣医になりたいけど、どうすればいいか分からない!
そんな、小学生、中学生、高校生の声をたくさん聞いてきました。
この記事では、獣医さんになるために何を勉強し、どんな学校に行けば良いのか紹介します。
記事の最後には、小学校高学年の方、中学生の方、高校生の方にどのような勉強・進学をすればいいのかも個別で説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。
獣医になるために必要なこと
獣医になるためには、獣医師免許が必要です。
医師になりたい人が、医学部に通って医師免許を取得するのと同じです。
そして、獣医学科のある大学で6年間学んだ後に、獣医師国家試験を受験して合格する必要があります。
獣医師免許を取得した後は、獣医師として仕事をするために動物病院へ就職したり、公務員として務めたり、その後に自身で独立したりします。
獣医学部が設置されている大学
獣医学部が設置されている大学は全国でたった16校しかありません。
獣医学科のある16の大学は、
国立大学
- 北海道大学
- 帯広畜産大学
- 岩手大学
- 東京大学
- 東京農工大学
- 岐阜大学
- 鳥取大学
- 山口大学
- 宮崎大学
- 鹿児島大学
公立大学
- 大阪公立大学(旧 大阪府立大学)
私立大学
酪農学園大学
- 北里大学
- 日本獣医生命科学大学
- 日本大学
- 麻布大学
- 岡山理科大学
以上の大学です。
その大学の中でも、比較的偏差値の高い学科になります。
全国でも学校数が少なくなるので、必然的に狭き門となります。
私立大学で偏差値60以上、国公立大学で偏差値64以上が目安です。
獣医学部に進学できる高校は?
獣医になるためには、獣医学部の設置されている大学に行く必要があることは分かりました。
それでは、どのような高校から獣医学部のある大学に進学できるのでしょうか。
それはズバリ普通科の高校です!
おいおい!なにを普通のことを言っているんだよ!と思うかもしれませんが、一部の学校では農業コースが設置されていて、そちらに進もうか悩まれる方がいます。
確かに、一部の大学では農学部の中に獣医師を目指す学部学科があるので混乱してしまいますよね。
高校にある農学コースは地元の酪農業や農業での活躍を目的としていて、獣医学部へ進学することを視野に入れている訳ではないからです。
理系を選択
普通科に進学する場合は、文系理系の選択する際に必ず理系を選択してください。
もしくは、入学時にレベルの高い理系コース・学科がある場合はそちらで入学するようにしましょう。
なぜなら、大学で獣医学を学ぶ学部学科を受験する際は、理系科目が必須だからです。獣医学は完全な理系ですからね。
できることなら理系に強い高校を狙っていくことが良いでしょう。
理系に力を入れている高校には、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されているところがあります。
もし、理系に強い高校を探す時はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されているかから探してみましょう。
学校として理系教育に相当注力していないと、文部科学省からの指定は受けられないので、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されているかどうかをチェックすると良いでしょう。
指定校推薦が狙えるなら
もし、狙っている高校もしくはお通いの高校から、上に挙げた16大学の獣医学を学べる学部学科への指定校推薦枠があるのなら狙いましょう。
中高一貫校から獣医学部に行けるの?
中高一貫校からも獣医学部に行くことは可能です。
ただし、大学の附属校でその大学に獣医学を学べる学部学科がない場合はおすすめではありません。逆に上に書いた16大学の附属校なら進学する価値が高いと言えるでしょう。
狙い目は、大学進学実績の良い私立の中高一貫校か、公立の中高一貫校です。私立の中高一貫校で複数コースが設置されている場合は、一番上のコースかつ成績上位である必要があります。
公立の中高一貫校は、国公立大学への進学実績が良いことが多いので理想的です。
やっておくべき勉強とは?
小学生
獣医さんを目指す小学生がやっておくべき勉強は、中学受験をするかどうかで変わります。
中学受験をする場合は、獣医学部学科の設置されている大学への合格ができるレベルの学校を狙うことになるので、偏差値の高い学校となります。ですから、合格をつかみ取れるように中学受験への勉強に取り組みましょう。
中学受験の予定はない、近所に中高一貫校がない、という人は地元公立の中学校へ進学しても、獣医学部に進むことができるので安心してください。
ただし、高校受験の際にハイレベルな高校への進学が必要となるため、中学1年生の時からクラスの成績上位を取っておく必要があります。ですので、小学校の勉強も基礎を漏れなく学び、少なくともカラーテストや小テストでは毎回満点を取れるようにしておきましょう。
スイミングやバレエ、ダンスといった習いごとをたくさんさせている場合は、小学3年生ごろから勉強にシフトするために整理していく必要があることを親御さんは知っておいてください。
中学生
獣医さんを目指す中学生がやっておくべき勉強はズバリ、定期テストで高得点を取るための勉強と、難関校への合格を目指すための受験勉強です。
理想は、
- 5教科で450点以上(各教科90点以上)を取り続けること
- 高校2年生の終わり、遅くても高校3年生の夏休みには受験までの学習範囲を終了できる先取り学習をすること
- 受験勉強を遅くとも高3の春からはじめて、志望校の合格可能性判定を高めておくこと
です。
このレベルを目指すと、テスト前だけの詰め込み学習では歯が立ちません。
部活動があったとしても、友達が遊んでいたとしても普段からの学習を習慣化しておきましょう。
高校生
高校生は獣医学部のある大学への合格を目指して、学習を進めておきましょう。
できれば、志望校をある程度固めておき、注力するべき教科を定められることが理想です。
獣医学部に合格するレベルというと、都道府県のトップ3に入る学校で成績上位を取る必要があります。トップ3以下の学校でも学年3位以内を目安に成績を取れば、合格できる可能性が高まります。
もしも国公立大学を目指すのであれば、共通テスト受験をすることになります。数学Ⅲや理科系科目、英語の学習を先取りして、高校3年生の内容を終わらせ受験対策に入りましょう。
まとめ
獣医さんになるためには、どのように勉強すればよいのか、どう進学すれば良いのかご紹介しました。
獣医学部への進学は、医学部ほど難関ではありませんが、旧帝大や国公立大学の理系進学を目指す程度には勉強を進めておく必要があります。
普段からのコツコツとした積み上げが合格への近道なので、まずは学校のテストや通知票の評定アップを目指して学習していきましょう。
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