【2023年度中学入試全員合格】合格を勝ち取った生徒から見た、勉強に必要な姿勢

カジきたラボでは、2023年度中学入試を受験した2名の生徒が2人とも第一志望校に合格しました。

しかし、カジきたラボの子供たちは4年生や5年生の時から順風満帆で、右肩上がりに成績を伸ばし続けられたのかというとそうではありません。

勉強に対するモチベーションが落ち込んだり、模試の偏差値が伸び悩んだりすることもありました。

それらを乗り越えて合格を勝ち取った生徒の特徴を紹介します。

カジきたドットコムは、カジきたラボに通ってくれているご家族はもちろん、「全国の子育て世代のお母さま」の力になれることを願い発信しているメディアです。

この記事を書いているのは?

カジきた先生

京都で小中学生向けの超少人数学習塾「カジきたラボ」幼児教育「カジきっず」を創業した現役講師であり経営者。1児の父でもあり、教育現場と子育ての両面から自ら学ぶ子を育てる教育を追求している。

小中学生へ向けた授業動画やお母さんへ向けたお役立ち動画をアップしたYouTubeは動画数1000本以上、毎月2万回以上の再生回数を超える。

カジきたです
YouTubeでも情報発信をしています
イラスト:高瀬志帆, 編集:日経DUAL, その他:原作・小林延江
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自習に来る率断然トップ

まず、はじめに思い出されることは塾の教室にいる時間が長いことです。

たくさんの授業をとって頂いていたのもありますが、それでも大手学習塾の中学受験生に比べると少ないコマ数でした。

では、なぜ教室に長い時間いたのかというと、自習での利用をしていたからです。

私の運営している学習塾「カジきたラボ」では、在籍している生徒さんはいつでも自習で利用できるようになっています。

こちらからお誘いすることもありますが、最終判断は子どもたちやご家庭の判断です。ですから、来ないこともあり得るわけです。

しかし、中学受験を目指している生徒さんは開校してすぐから教室に来て、いつも自習をしてくれていました。

利用できる時間いっぱいを使って、自習をしていた生徒さんの姿こそが、合格の1つの理由です。

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驚くべきことに、合格発表があった次の日にも自習に来てくれていました。本命の学校に合格したのにです。それほど、彼女ら・彼らには自習が習慣化したのです。

貪欲に質問する

次に違いがあったのが、質問をする回数です。

質問をするお子さんは、「分からないことを分かるようになる」のサイクルが人一倍早いです。

分からないことを分かるようにする。それこそが勉強の本質です。

中学受験の問題は難解なものが多いため、自力では解決できないことも珍しくありません。

そこで、ある程度の時間自力で考えても解けない場合は先生に質問することが必要になります。

合格を勝ち取った生徒たちは、自習の際は毎回数回の質問をしてくれていました。

恥ずかしいから質問できない、先生が忙しそうだから遠慮して一度も質問出来なかった。という方もいらっしゃるかも知れませんが、一度質問すると質問しやすいタイミングが分かってくるので2回目以降はスムーズに聞けるようになります。

もし、質問を普段しない・したことがない、という人は勇気を出して、一度目の質問をしてみましょう。

先生が明らかに忙しい様子だったり、他の生徒さんや保護者の方と話しているときには質問のタイミングをずらすようにしましょう。

質問の仕方も重要

ただ単に質問をすればいいという訳でもありません。

質問の仕方も重要です。中学受験を乗り越えるためには、算数だとさまざまな特殊算や、一癖も二癖もある図形の問題を解けるようにならなくてはなりません。

答えを聞くだけではなく、解き方や問題のパターンの解説を聞き理解することが大切です。

たくさん質問をしていたとしても、答えを頻繁に聞きに来る、解説を見ればすぐに理解できることを毎回聞きに来るというやり方では意味がないのです。

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自分で解説を見たり調べる習慣がある

中学受験では、様々な問題が出題されます。

小学校で習わないような内容もどんどん出題されるのが高校・大学入試にない特徴です。

しかも、中学受験本番は時間制限がカツカツなので、しっかり考えてから導き出すという手は使えません。

差がつくのは、いかに多くの問題に出会い、解法を身につけているかどうかです。

多くの問題に出会い、理解しようと思うと自分1人だけでも問題を解き進めていかなくてはいけません。

そのためには、自分で解説を見て理解し身につけていける力が必要です。

カジきたラボでは、答えではなく、自分で解説を見て理解する方法をメインで指導し、生徒さんはそれを真面目に取り組んでくれたことで今回の合格を勝ちとってくれました。

中学受験で素晴らしい結果を出したにも関わらず、中学入学後に成績が下がっていくお子さんの特徴として、塾に言われていた内容をただこなしていたことが挙げられます。

中学・高校に進学した後でも成績を高く保ち続け、大学進学などの先の進路を勝ち取る子には、自分で解説を見て調べ、理解する習慣が身についているのです。

家庭での学習時間が長い

自習に来る、質問をすると聞けば、塾での勉強がすごかったの?と思われるかもしれません。

しかし、成績を上げようと思うと塾での学習時間だけでは十分ではありません。

そう、家庭での学習が超重要です。

家庭での学習は、学習時間・場所の確保、他の習い事の調整をご家族の協力なしには実現できません。

例えば、

  • リビング学習をするならテレビをつけない
  • 兄弟(両親も!)がゲームを横でしない
  • 受験もさせながらたくさんのスポーツやお稽古を続けさせない

ことが挙げられます。

心当たりはないでしょうか?

このような環境では、学習に取り組みたくても集中力が続かず、家庭学習を習慣化できません。

ご家族みなさんの協力が必要なので、一気に変えることは難しいと思うかもしれませんが、合格のために取り組んでみて下さい。

まとめ

ご覧頂いている、皆様の中には「そんな当たり前のこと?!」と思われた人もいるかもしれません。

その当たり前を合格を手にできるその日まで、続けられるかが合否を分ける大きな違いなのです。

今日からできることもありますので、一つずつ取り組んで合格を勝ち取ってください。

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