中学受験はとっても長くて、しんどくて、辛いよぉ…。
応援されているから特に緊張感が高くなる…
今はまだ大丈夫だとしても、こんな症状があるときは要注意!というものと、その原因・解決法を知っておくと安心ですよ!
今回は、【要注意】中学受験生のストレスが高まっている時に見せる症状を特集します。
それでは、今回も学んでいきましょう!
今回のテーマは家庭ごとに細かな事情が異なることで、原因や解決策が全く違うこともあります。ここで書く内容はあくまで一般的なケースですので、全てを鵜呑みにせずに目の前のお子さんと向き合って解決の糸口を見つけ出すことを忘れないようにしてください。
塾に行きたくないと繰り返し言う
今までは塾に通っていたのに、急に行きたくないと言い出した…。
新しく塾に通い始めたけれど、帰ってきて早々もう行きたくないと言われてしまった…。
それは、
- 塾や先生との相性に問題がある
- 学習レベルが合っていない
- 生徒同士の人間関係にトラブルを抱えている
のいずれかであることが多いです。
こういった原因がある場合、集団塾から個別塾に変えるなどすれば改善されることが多いです。
個別指導塾では
- 先生が多く所属しているので、相性の良い先生に巡り合う確率が高い
- 学習レベル・進むペースを合わせてもらえる
- 授業で競争・比較することが少ないので生徒同士のトラブルが減る
といった特徴があります。
毛を抜いている・薄くなっている
ストレスが高まっていくと、頭髪やまゆ、まつ毛を抜き始めという症状が出てきます。
これは、医学的にも「抜毛症」という強迫症の一種とされており、場合によっては治療が必要なほど重症化することもある恐ろしい状態です。
ストレスは頭皮を見ると分かることが多いので、以下の2点をチェックしてみてください。
抜毛症かも?
抜毛症は特に女の子に出やすいと言われています。
毛を抜く直前に緊張感や不安を抱えていて、毛を抜くことでその感情を和らげているそうです。
無意識的に行うこともあり、美容目的でやっている訳ではないので
「毛を抜かないの!」「頭を触らないの!」
と叱責してしまうと逆効果となり、親の隠れたところで毛を抜いてしまうことにつながります。
毛髪が薄くなるほど日常的に毛を抜いているときは抜毛症の診断が下されることになります。
頭を搔く
毛を抜いていなくても、ストレスにより頭を掻きむしってしまう子もいます。
分かりやすい変化としては、
- 肩や髪の毛にフケがたくさんついてしまっている
- 頭皮が赤くなっている(特に頭頂部と生え際)
こちらは、ストレス以外にも日焼けや湿疹で発症することもあるので、皮膚科に行って原因を特定してもらったり、治療のためのお薬を処方してもらうと良いでしょう。
身体に影響を及ぼすようになると、過度のストレスが掛かっていることが疑われます。原因が中学受験勉強だと分かった場合は、志望校の見直し・中断も視野に入れるようにしましょう。
家出をする
中学受験でおこりがちな親子間トラブルで、一番危険性が高いものが「家出」です。
ただ、一言で家出といっても、数十分程度近所の公園に行くというものから、日を跨ぎ、県境まで跨いでしまうという本格的なものまで様々です。
この状態になってしまうのは、中学受験によって親子の関係が大変悪くなってしまっているからです。
深夜帯の家出や、普段お子さんだけで行動する範囲を越えた家出は、迷子・行方不明、場合によっては悪意のある大人によって事件に巻き込まれることもあるので要注意です。
原因はどこにあるのか
中学受験でトラブルが起こるとき、原因の大元が子どもにある場合と親にある場合で解決策が変わります。
まず、どちらに原因が寄っているのかを洗い出してみましょう。
片方が100%悪いということはあり得ません。あくまでどっち寄りかを考えます。
子ども側の原因
勉強ができない
勉強ができないことは、中学受験勉強への強いストレスにつながります。
現在の学習レベルがどうであるにしろ、原因は大きく3つ
- 塾のレベルが高望みしたものになっている
- 塾が営業優先で子どもに寄り添った提案をしていない
- クラス(レベル)を下げることにプライドが許さない
この3つが多くみられます。
塾の提案が合っているかどうかは、授業や宿題を理解できているか確かめてください。
クラスの中で下位に位置付けている場合は、クラスを下げた方が良いかもしれません。クラスを下げると、その塾の中であまり評判の良くないクラスになってしまうという場合は、現実的な志望校をメインのお客さんとしているような学習塾に転塾するのも良いでしょう。
親側の原因
親側の原因は、言動や行動など、細かなことを挙げればキリがありません。
しかし、根本はほとんどの場合、「親が子どもを変えようとしている」ことにあります。
もちろん、親としては、子どもにより良い進路・将来を歩んでほしいので、先人としてアドバイスするのですが、子どもにとって「明らかに親の都合」と受け取られると問題が起こりやすいです。
例えば、「こんな点数を取って、お母さん恥ずかしい!」や「だからゲームはやめて勉強しなさいって言ったじゃない!」というような、主語がお母さんになっているものは「親の都合」と受け取られがちです。
ましてや、叱咤を伴うものは要注意です。親からの叱咤は「愛」+「暴力」となるとかなりの負担なのです。
子どもができない、困っているときに追い詰めることを繰り返した結果、家出といったお子さんの爆発が起こってしまうのです。
中学受験は親子が二人三脚で取り組んで、やっと合格をつかみ取れるものです。
解決法
それでは、問題が起こってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
いきなり塾を辞めたり、進路を変えるのは難しいかもしれません。そこで、今すぐにできる解決法を3つ紹介しますので、まずは取り組んでみてはいかがでしょうか。
模試の結果に一喜一憂しない
中学受験を控えると多くのお子さんは模擬試験を受けることになります。
模擬試験の結果には偏差値や志望校の合格可能性判定といったものがズラリとならび、ショックを受けてしまうことも。
お子さん自身が成績を見てショックを受けたとしても、お子さんは回復も結構早いことが多いです。
ですので、私自身もお子さんが自身で成績を見て、ショックを受けることを問題視することはほとんどありません。
一方で、お母さんやお父さんもショックを受け、重く受け止めすぎるとなかなかメンタルが回復しないということが多く見られます。
大金を叩いて学習塾に通わせて、
普段から「ゲームしすぎ!勉強は?!」、「ダラダラしない!」と声掛けをしていたにも関わらず、勉強もせずに成績が振るわなければメンタルが揺るぐのも無理はないでしょう。
しかし、親御さんのとるべき行動は、その気持ちを精一杯抑えて接すること、はもちろんですが、模試についての正しい知識を身につけて、一喜一憂しないことです。
大前提、模試の結果はどれだけ頑張っていても上下するのが当たり前です。一度の点数下落で落ち込む必要はないのです。
模試によって、
- 得意な分野が出る、苦手な分野が出る
- 志望校と似た問題が出る、全く傾向の違う問題が出る
- 体調が良かった、悪かった
というように
普段の勉強以外にも、成績を上下する要因は無数にあります。ですから、一度も下がらないという方が不自然なのです。
他人と比較しない
お子さんと親御さんの関係に亀裂が生まれやすいのが、他のお子さんとの比較です。
お子さん自身が友だちと自分の成績を比べて、切磋琢磨する分には差し支えないのですが、親御さんが他のお子さんを出して比較することは望ましくありません。
勉強も運動と同じように、たとえ本気で取り組んでいたとして個人差が生まれます。
勉強で大切なのは、他人との比較ではなく過去の自分との比較です。お子さん自身が前に比べて成長していれば、たとえ他のお子さんに比べて伸びが遅くても怒る理由にはなりません。
もっと成績を上げて欲しいのであれば、次の項目「子どもの気持ちに共感する」を徹底してみましょう。
子どもの気持ちに共感する
子どもの気持ちに共感することは、お子さんの心を満たして、自ら学習する子へとステップアップできる可能性の高い方法です。
お子さんは誰よりもお母さんとお父さんに愛されたいと思って生きています。
人は、関わる相手に共感してもらえると、愛されている、大切にされていると感じます。
ですので、お子さんの嬉しい、悲しい、辛いといった気持ちを察してあげて、関わってあげるようにしましょう。
受験生はストレスとどう付き合うか
ということも大切なんだね。
親もストレスを抱えすぎないように受験生活を送ろうね!
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