無事高校にも合格したし、もう塾はやめさせてもいいよね…。
毎年、2月頃から私立高校、公立高校の順に合格発表が行われます。
辛い受験勉強から解放されてそのまま塾を辞めてしまう人もいますが、ちょっと待ってください!
この記事は塾が書いています。
ですので、ポジショントークっぽく聞こえるかもしれません。
しかし、親御さんとお子さんの側に立って考えても明らかにメリットが大きくなることも塾の内側に立って知っているので紹介します。
また、実際に通ってもらっている生徒さんには実践して頂き、お母さんと生徒さんは塾を辞めた時よりも、時間的、精神的、金銭的なメリットを得ている人が多くおられます。
塾としては、売り上げが少し下がってしまうようなお得情報も織り交ぜているのでぜひ興味があればご覧下さい。
受験が終わったのに塾を続けるの?お金がとってもかかりそう…。
毎日の勉強がやめれると思っていたけど、続けた方が楽ってホント?部活も忙しいし、できることなら通いたくないなぁ
それでは、今回も学んでいきましょう!今回学ぶ内容はこちら。
大学進学を考えているならマスト
ある機関の調査では、高校生が塾へ通い始めるタイミングが、
・高校2年生夏〜秋
・高校1年生から
の大きく2つに分かれているそうです。
ここで、そのどちらがよいのかをテーマに考えてみましょう。
通塾せずに大学進学を考えている人は少数派のようですので、今回は割愛して別記事で通塾せずに大学進学を目指す方法を特集します。
損して得取る通塾テクニック
結論から言うと、大学進学を考えているのであれば、高校1年から通い始めることをお勧めします。
高校1年生から通い始めるというよりは、中学3年生の受験から継続して通い続けるのです。
理由は3つあります。その1つ目が大学入試に対してのコストパフォーマンスが良いことです。
推薦で入試戦争を早く切り抜ける
大学入試には大きく、推薦入試、AO入試、一般入試の3つがありその順番で合格発表も行われることが多いです。
推薦入試は私立大学をメインにして多く存在しており、入試戦争というようなものもあまりなく、年内に受験は完了してしまいます。
一部の受験生の中では、推薦入試を馬鹿にするような傾向も見られますが、大学は入学したもの勝ちです。推薦だから、一般だからという差別を受けることはほとんどありません。
ですから、通える範囲にある私立大学に通うと決め込んでいる場合などは、推薦入試をぜひ利用していきましょう。
※一部YouTuberが推薦入試で受かった人は頭が悪いようなことを吹聴する動画をアップしています。しかし、その投稿者は塾関係者がほとんどです。
塾としては一番のお客さんである受験生が早めに受験をやめられると困るのでそういった動画を作っているのではないかとも思えます。
その動画は受験生のためになっているのでしょうか。甚だ疑問です。
大学受験塾は高校3年生が高額
次に、塾へ通うことになったら料金を無視することはできません。
大学受験を直前に控えた高校3年生は授業料が跳ね上がる学習塾が大半です。
取るコマ数にもよりますが、同じ時間数の授業を取ったとしても1.3〜1.5倍ほどに値段が変わることも珍しくありません。
さらに、コマ数も増やすことを考えると総合的な費用は倍以上を見積もることも普通です。
コストを考えると成績は下げない方がいい
ここで言うコストとは、文字通りの金銭的なものはもちろん、時間や勉強、通塾に関する労力を含めています。
高校3年生で塾の費用が高額になる大きな理由としては、1年・2年と下がった分を一気に取り返そうとするからです。実際に成績が低下していると、塾は遠慮なくたくさんの授業コマ数を提案してきます。
しかしながら、高校1年生の時から、よい成績をキープしてけば高校3年生になっても同じ授業コマ数で走り切ることができるので、トータルで見たときに安く済ませることもできます。
中3の高校受験の段階では、お子さんに勉強習慣が身についています。
半年、1年という長い時間をかけて身につけた学習習慣は、2週間ほど勉強を中断することで簡単に失われます。
高校2年生まで勉強習慣を失い続けるとどうなるか。想像も容易いでしょう。
そして、塾に通い続ければ塾はお子さんの勉強の癖や苦手分野を中学生から積み上げで把握し続けてくれます。
高校2年で塾に入り直すと、そのベースを積み上げるところからやり直しになります。お子さんの勉強の癖や苦手を把握する、お子さん自体が勉強習慣を身につける。長い場合、半年ほどかかるので、その間は成績を上げることができません。
そして、苦手潰しと入試へ向けた勉強を並行して行うことにもなるので、塾へは週4〜6程度通うことになることが一番多いパターンです。
これは授業コマが多すぎて、自学自習をする時間があまり取れず、かといって授業を受けないと自力ではどうにもできないという結構辛い状態です。
繋がっているメリット
高1から塾へ通う2つ目のメリットは塾と繋がり続けられるということ。
2人目、3人目のお子さんであればまだ良いのですが、1人目のお子さんの場合は高校生でどのようなことをすれば良いのか分からないことも多いです。
ですから、高校生活の知恵袋として塾を使うこともおすすめです。
繋がっていることによって、
・学校授業についていけているか
・コースや文理選択どうするか
・大学進学の相談が早いうちからできる
という3つのメリットを受けられます。順に見ていきましょう。
学校授業の理解
学校の授業ペースは中学生に比べて格段にアップします。5〜10倍(文理・教科選択による)になると言われています。分かりやすく表現すると、中学3年間で学ぶ内容が1年生のうちに終わってしまうのです。
ですから、今までの学習方法ではついていけなくなることもしばしば。
学習塾は成績の低下を敏感に察知して、低下を防ぐための手段を考えてくれます。学校の授業が理解できていると、授業の時間も有意義に過ごすことができ、通知表やテストの点数も高くなるため、お子さんの精神衛生上もメリットになります。
コース・文理選択
中学と高校の違いの1つにコースの選択があるというものがあります。
入学するタイミングで決めてしまう、「特色」とも言われるような学科もありますし、入学時になくても、2年への進級時、3年への進級時などにコース選択を行う学校がほとんどです。
で、どのように進路選択を多くのお子さんがしているか。
文系と理系の選び方を見てみると、数学が得意だから理系、数学が苦手だから文系といった安直な選択をしがちです。実はこれは大きな間違い。
コースや文理選択は将来、どんな大学で何を学びたいかを考えた上で選ぶべきです。さらにいうならどんな仕事をしたいかも考えるべきです。
大学の入試日程によっては、高校で学んでいない教科が必要になり自力でなんとかしなくてはいけないということになると大変。事前にコース・文理選択の後悔リスクを下げるためにも塾と繋がっているといいでしょう。
進路相談
塾への相談と言って、真っ先に思いつくが大学への進路相談です。
大学は全国に国公立・私立たくさんあり高校以上に調べることが大変です。ですので、毎年のように大学について調査し、最新の情報を集めている塾の出番という訳です。
高校1年生から塾に通ったとしても、初めは進路についてあまり語られることはありません。(京大コースなどは除く)
しかし、お客様であるお母さまや生徒さんから相談をかけることはもちろん可能です。
そうすることで、どの教科を塾で取る必要があり、成績をあげなくてはいけないか、いつからどれくらいの勉強量でいけば合格できるかを早い段階で知ることができます。
但し、塾によっては国公立大学や難関大学への進学実績のノルマ達成のために、希望していないような大学を提案してくることがあります。
そこは、通学できるのが、学費面で無理はないのか、将来やりたいことに繋がっているのかを総合的に考えた上で相談に挑むようにしましょう。
万が一の備えにも
高校生になると、学習内容は中学生の頃に比べて急激に増加&難化します。
進学をする際にも大切ですが、場合によっては進級をすることも大変という場面に出会うことがあります。
これは全員ではないのですが、かつて塾に通っていたお子さんが、受験勉強の反動で勉強をしなくなり、成績がみるみる低下、なんとテストでは赤点を取ってしまった…。という声を聞くことがあります。
塾側としてもとっても悲しい報告です。
中学と異なり高校では赤点を取ってしまうと卒業することができません。
1年生から2年生に上がるときに仮進級、2年生から3年生に上がるときに留年なんてことも。
履歴書に傷がつくのはもちろんのこと、授業料、時間、そしてお子さんのモチベーションが塾へ通うことにくらべて大幅なデメリットを受けることになります。
ですから、事前に成績をあげておく塾の力を借りておけば、最悪の事態を防ぐことができるのです。
そこから塾に通うとしても、大幅なマイナスからのスタートなので、立て直すこと自体が超大変です。できなくはないですが、楽をしたい、コストを下げたいのであればこの選択肢は避けるべきです。
まとめ
塾に高校1年生から通うメリットは、
・3年間トータルで見たときにコストが低いこと
・塾に繋がり続け進路選択に役立つこと
・最悪の事態(留年)を防げること
の3つでした。
部活動に思いっきり注力したいという場合にも週1回でもいいので、塾に繋がっておくことをお勧めします。
わたしが塾関係者だからポジショントークに聞こえるかもしれません。
しかし、繰り返し言いますが塾の中にいるからこそ続けておいた方がメリットが大きいと実感しております。
スムーズに高校生活を送るためのコツを知っている人がいると頼もしいことが多いんだね!
大学に進むときにちょっとお得になるかもしれないんだね!
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